【3歳児】4月の保育製作を考えましょう

2016年03月25日 更新

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【3歳児】4月の保育製作を考えましょう

4月の3歳児は生活のほとんどを自分でこなせますが、まだまだ自分中心の世界。保育室のあちこちで、「僕の!」「私の!」という声が聞こえます。自分から上手にゆずれないから、保育士の助けが必要です。

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3歳児の心は秋の空

友だち同士の小さなトラブルが、製作保育の時間まで引きずってしまうことも。3歳は気持ちが高ぶると、心が整理できず発言がコロコロ変化します。しっかり言葉を聴いて、子どもの主張をくみ取っていきたいですね。

製作保育の設定時間は?

製作保育は午前中に行いましょう。長い時間を保育園で過ごす子どもたち、お昼寝を挟むと疲れが出て集中力がなくなります。また、週末になるほど生活の疲れが出るために、製作保育を設定しても集中力に欠けた雑な作品ができやすいです。同じ理由で、週の前半に製作保育を設定していくとなお良いでしょう。

「分からない」と泣く子への対応

幼児保育になるといくつかの行程がある作品に取り組めるようになります。しかし、保育中に「分からない」と涙する子どももいるでしょう。得意不得意によるものではありません。3歳児の時点では、高月齢の子どもと低月齢の子どもは行程を理解する力に差があります。全体指導中の保育士は個別にフォローできないので、困っている子は補助する保育士が適宜フォローをしていきましょう。

保育の流れを止めないテクニック

保育中の子どもの発言で、全体への指導が止まったことはありませんか?全体へ製作行程を指導するときには、説明を中断してはいけません。説明が途切れると、とたんに子どもの集中力がなくなります。説明し始めたら、最後まで伝えきりましょう。説明前に「分からない子や質問は、説明が終わったらお話をきくからね。最後まで聞いてくれるかな?」と約束してみてください。子どもたちはちゃんと最後まで話をきいてくれますよ。この指導テクニックは、幼児の他の場面でも応用できます。ちゃんと聞けたら、子どもたちをしっかり誉めてあげましょうね。

製作事例

4月はまだクラスも落ち着かない時期ですから、簡単なおもちゃを作って遊びましょう。3歳児「カエルさんのジャンプ大会」で製作保育をすすめます。
1日目 降園時にぴょんぴょんカエルのおもちゃで遊んで見せる→明日への期待
2日目 台紙に絵を描き、セロハンテープで留める(ゴムかけは保育士)。できた子は遊ぶ。→達成感
3日目 保育室に池ができている。自作のおもちゃでジャンプの高さを測って遊ぶ。→イメージを広げる
4日目 お昼寝から起きたら「よく飛んだでしょう」と書いたメダルが→がんばりが評価されて喜ぶ
5日目 カエルから手紙が届く「またお散歩で会おうね」→自然へ目を向けながら散歩するの流れにつなげる
製作の仕上がりではなく、共通のおもちゃで遊ぶ楽しみと今後の保育へのつながりを目的にしてみました。

お休みしていた子どもも巻き込んじゃおう

事例は簡単な製作内容なので、予備日は作っていません。お休みした子は、3日目と4日目に作業すれば流れに乗れるでしょう。4日目にお休みした子がいたら、5日目の朝に、子どもたち全体で「メダル届けてね」と池に向かってお願いしましょう。お昼寝の後にあら不思議、メダルがとどいてる。すごいね!よかったね!クラス全体を巻き込めば、お休みした子どもも嬉しさを味わえますよ。

いかがでしたか?

4月~5月は大きな行事がありません。3歳児にとっては、正しい道具の使い方を身につけるチャンス。コツは1~2行程で終わる簡単な製作内容にすることです。ペン、ハサミ、糊、セロハンテープの使い方を身に付けておけば、夏以降の製作保育がすすめやすくなりますよ。

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