ボトルタイプの"のり"を、子どもたちの手の届くところに置きましょう。製作で急に"のり"を見せるのではなく、まずは道具としての興味関心を引き出します。ふたを開けようとするなどの行動が見られたら、のりを使った製作にチャレンジするタイミングです。
2016年05月20日 更新
【製作】「のり」の使い方⭐指導方法
“のり“の指導方法はどうしていますか?製作をする前に、“のり“の扱い方を導入から考えていきましょう。
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"のり"への導入は興味から
のりには独特の感触とにおいがあるため、いきなり使うのではなく、「のり」への興味を高めることから始めるとよいです。
まずはシールで「貼る」体験を
子どもの遊びや生活の中で、物を「貼る」という行動はありませんよね。急に「貼って作ろう」と声をかけても、貼るという体験をしていないと「何のこと?」となります。特に乳児は自分が知らない行動に対して、興味を全くしめしません。まずは「貼る」体験をしましょう。手が汚れて拒否反応を起こす子もいるので、シールがおすすめです。
モノを貼り付ける欲求が、こども自身から芽生える機会は少ないでしょう。まずは、シールを利用して、のりの効果を体感させてあげてください。お気に入りのシールの威力がなくなりはがれてきたら、のりの出番。「もう一度貼ろう!」と保護者の方がのりを使って、はりなおしてみせましょう。
初めての"のり"はどれを使う?
"のり"と、ひとくちに言っても種類がたくさんありますよね。液体、固形、スティック、テープなど、さまざまです。初めてのりを使う時は、扱い方が正しく伝えやすく安全な「でんぷんのり」が適していますよ。でんぷんのりは、体内に入っても安全です。また、指やヘラですくって使うので量の加減がしやすいのでGood!
「のりを使いたい」という気持ちを膨らませてから、のりを使いましょう。初めて使うときには、口に入れても安全な、でんぷんのりがオススメです。
適した量の伝えかた
のりを使う場面に応じて、使用する量が変わります。このくらいだと少し、面が広いと多めに・・・と、判断力がつくのは5歳児クラスになった頃です。量を判断するのは子どもにとってかなり高難度。量は保育士が指へとって、見本を見せてあげましょう。少量を「アリさんの量」、たっぷりを「ゾウさんの量」というように、擬人化したほうが子どもに伝わります。適量を指ですくったものを写真を撮っておき、室内に掲示しておくのもいいですね。
手拭きタオル賛否両論!?
手拭きタオルを準備する事に、賛否両論あるようですね。手を拭くという行為が、のりを汚ないものと思う恐れがあるとか。汚れたら拭く、というのは自然の流れなのであまり考えすぎなくてよいでしょう。頻繁に拭く子は「手に物がつくのが苦手なんだなぁ。泥んこ遊びのときには声をたくさんかけてあげよう」というような、保育士にとって有用な気づきにつながります。
いかがでしたか?
初めての道具は、使い方を正しく伝えることが大切です。子どもたちが自信をもってイキイキと製作活動できるよう、丁寧に正しく指導してあげましょうね。
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