このポジションも比較的多いと言わています。
例えば、子供同士のケンカに親が出て行ったりすることがあります。その時親は「うちの子は悪くない」「あなたの子が悪い」と言うと、子供はそんな親の姿を見て「自分はOKなんだ。あの子はOKじゃないんだ」と感じます。
また子供が親に叱られて、心理的に傷つけられたり叩かれたりすると、1人部屋に閉じこもって、まるで外敵から我が身を守っているような、1人でいることのやすらぎを感じたりします。
そして、自分を正当化していく中で、「自分はそんなに悪くない」「親の方が悪い」と感じて「私はOK」「あなたはOKでない」というポジションを作り上げていきます。

2016年07月22日 更新
子供達との関わり方。何が大切?『人生脚本/その3』
第7回『人生脚本/その2』では、1番多いポジションと最悪のポジションについてのお話でした。近年では親殺し、子殺しや、虐待が多かったりします。残念ことに最悪のポジションが多くなってきているのかもしれません。
第8回『人生脚本/その3』は、子供達や人と関わる上で、最高と言われるポジションのお話です。保育士さんが園児と関わる上で参考にして頂きたいポジションです。
あと2つのポジションと、それぞれのポジションが大人になるとどうなるのかお話していきます。
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正当化する
信頼する
このポジションが1番望ましいポジションです。
赤ちゃんの頃は泣いたり、わめいたりしながら、自分の欲求を母親に伝えていきます。そうして3才位までの成長の過程で、子供から発せられた欲求に対して、母親から肯定的ストローク、愛情が与えられると、子供の心の中に「私は愛されている」「私は大事にされている」「私はたいせつな存在に違いない」という自分への自信と母親に対して、また母親を通して他の人への信頼が生まれ、その信頼が高められていくのです。
自分を認め、相手を認める。自分も信じられるし、相手も信頼する事が出来るようになった時、「私はOK」「あなたはOK」というポジションを作り上げる事ができます。
多いか少ないかは別にして、人間は誰もが1つのポジションだけでなく、4つのポジションを持ち合わせていきます。
ただ自分の中で中心になっているポジションが1つだけあるわけです。
大人になると
そんな子供の頃に決めたポジションを持ち続けて大人になると、どんな大人になるかということをお話していきます。
1,私はOKでない、あなたはOK
いつもひがみっぽく、自分はダメだ、劣っているんだ。他人と比べて自分は無力だ、能力もないんだ、そう思って生きている人。依存的になったり、責任転嫁をする人。
1番多いポジション、関わり方だと言われています。
基本的にこのポジションを持っている人は、何かに取り組む前に、「どうせ次もダメだろう」と予測してしまいがちになります。そして、自意識過剰になったり、困難なことに出会うと、責任のがれをして、逃げてしまいがちです。
2,私はOKでない。あなたはOKでない。
自分もダメだし、相手もダメだ。世の中も全てが悪い、救いようのない、最悪のポジション。自殺、犯罪者、精神異常。
このポジションの人は他人にも何の興味もない、生きていてもどうしようもないという、行き詰まりの状態になってしまい、何に対しても努力をしないようになります。
3,私はOK。あなはOKでない。
相手を傷つけたり、排除し、責任転嫁をする。相手に不快感を与え、いつもイライラしている。独占的でワンマン。
このポジションも筆画的多いポジションだと言われています。
独裁者ヒットラーはこのポジションです。会社の創業者の人もこのポジションが多いと言われています。
人の意見をなかなか聞こうとしません。自分の重い通りにしなければ気がすまない人です。ですから、このエネルギーが良い方向に使われた場合には、素晴らしいいリーダーシップを発揮します。
しかし、何かうまくいかないことにぶつかると、「こんなことになったのは、自分のせいじゃない。周囲のみんなが悪いんだ」という態度を取りがちになります。
4、私はOK。あなたはOK。
1番素晴らしいポジションで、自分を信じ、相手を信頼して協力的。明るく、あたたかい感じを人に与える。
このポジションが1番望しいポジションです。
このポジションを持っている人は、常に自発的で、健康的な人間関係を築くことができます。
チェンジ
誰もがこの④のポジションにチェンジすることができます。
そして子供にとって最も良いことは、両親の仲が良いことです。
あたたかい雰囲気の家庭は良い子が育ちます。
また、お父さんお母さんには、それぞれの役割があると思います。
そのバランスが取れていることが大切です。
そのためにも、子供の前で、父親の悪口を言ったりしないことです。
子供の頃に決まる、人生の基本的態度は、親の育て方で決まります。
子供さんと、どんなかかわり方をしていますでしょうか。
まとめ
今回は心のポジションについてのお話でした。私たちは1つのポジションだけでは無く、4つのポジションを、その場面や相手によって使い分けていると言われています。しかし基本となるポジションは1つです。
この基本となるポジションを、変えていくことはできるのです。
保育士の皆さんは親ではありませんが、少なからずとも子供達への影響はあると思います。是非最高のポジションで子供達と関わる為にも自身のポジションの確認をしてみて下さい。
次回第9回『人生脚本/その4』では、叱ることも大切だということ。そして、子供の目線になる実習を体験して頂きます。
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