子供達との関わり方。何が大切?『人生脚本/その5』

2016年07月22日 更新

加藤彩可 加藤彩可

子供達との関わり方。何が大切?『人生脚本/その5』

第9回『人生脚本/その4』では、子供の目線で叱られた時に、受ける感情を体験して頂きました。叱ることも大切だけれど、感情で叱ることはいけないんだということを、身をもって知っていただけたのでは無いでしょうか?

もちろん保育のプロである保育士さんは、子供の目線で叱っていると思いますが、もう一度再確認して、愛情を持って叱るという次の体験をしてみて下さい。



第10回『人生脚本/その5』ではいくつかのゲームを通して体験をして頂きます。

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体験① 愛情を表現しながら叱る

人と人との関わり方の癖を知ることが、親と子供の関係だけで無く、自分と周りの人との関わり方が、変わることに繋がっていきます。
読むだけで無く、体験するから実感できるので、是非数人で集まり、体験して下さい。
先生同士、保護者の方々とするのも良いと思います。

第9回に引き続き、そのままで体験していただきます。(太字は誘導メッセージです。)
本来訓練を受けたインストラクターがするものですが、そうで無い方が行ってもある程度の感覚は得て頂けると思いますし、真面目に取り組めば子供の目線が体験できると思います。但し、インストラクター役の方は真面目にして頂く必要があります。インストラクターに照れがあると、参加者も照れてしまい、実感出来なくなります。インストラクター役の方は、先に読んで練習をしてから行って頂くと、より一層良い実感が得られます。

《 体験誘導メッセージ 》

私がまずは説明をさせて頂き、その後に「はい、スタートして下さい」と言ってからして頂きます。

今度はAさんができるだけ、膝を近づけて下さい。そしてAさんはBさんの肩に手をふれて下さい。
そんな状態で、叱るんだったら、愛情を表現しながら叱ります。

「何回言ったらわかるの。もうしちゃだめよ」
(インストラクターが実感を込めて、愛情を込めて叱ります。)
しかりと愛情を込めて、叱るんだったら叱るということを、Aさんはやってみて下さい。
それが、子供に恐怖感や威圧感を与えないということを実感してみて下さい。

はい、Aさんはスタートして下さい。

今度は、BさんがAさんの肩に手をふててみて下さい。
しっかりと目を見て、叱るんだったら叱ってみて下さい。
「こらっ!だめでしょう。もうしちゃいけませんよ」
(インストラクターが実感を込めて、愛情を込めて叱る)

はい、Bさんはスタートして下さい。
はい、ストップして下さい。 

親の行動や態度

《 体験誘導メッセージ 》

いかがでしたか?
最初の前に立って上から威圧的に怒るのと、手を触れながら叱った時の感覚の違いを実感して頂けたと思います。

それではこちらに意識を向けて下さい。
(互いに向き合っているので、インストラクターの方を見てもらう為に言います。)

子供は叱るよりも、ほめて育てた方が良いです。そうすれば、子供は自分の良いところを見いだせ、成長出来ます。

新婚生活の頃のことを思い出して下さい。

(暫く間をあけて、思い出してもらいます)

夫婦のやり取りを覚えていますか? 口のきき方はどうでしょうか?
「ねえ、あなた、早く起きて。朝ごはんできてるわよ」
しかし、だんだんと「早く起きて朝ごはん済ませてよ。私だって忙しいんだから、いつまでも片付かないじゃない」そうなってくるんですね。
子供というのは、どんなしつけよりも、お父さん、お母さんのやっている事を見て育ちます。
よくあります。「うそつきは泥棒の始まりよ」でもお母さんは、都合の悪い人から電話がかかると、「お母さん○○さんから電話」と言うと「いないと言って」と言っています。
また「返事はハイとしなさい」と言っているのに、自分はしない。そんな言っている事とやっている事の違い。

子供は親のやっている事を見て育ちます。
要は1番のしつけ、子育てはどんな教育よりも、母としての試み、父としての試み、親の行動や態度。そして、子供に愛情を持っているという事を、素直に表現することが大切です。

体験② 私とあなた、私とそれ

私達は人との関わり方で慣れが出て来てしまっています。
これからそれを体験して頂きます。

《 体験誘導メッセージ 》

またお互いに向き合って座って下さい。
両手はひざの上に軽くおいて、相手の人と視線をあわせないで下さい。
そういう状態を感じ取って下さい。
(間)
今度はお互いに視線を合わせて下さい。
先程との違い、変化があるとすれば、何故なんだろう。
そんな事を感じ取っておいて下さい。
(間)
はい、ストップして下さい。
今度はAさんはそのままで、Bさんは椅子の位置を45度動かして下さい。
そのまま前を見て下さい。視線を合わせない状態です。
ただ、目の前の人がそこに座っているということは感じます。
今の気持ち、今の心理状態、あるいは、先程視線を合わせた時との違い、変化があれば、そんなものを感じ取っておいて下さい。
(間)
はい、ストップして下さい。
それでは、もう一度向かいあって、膝をパートナーの方に寄せて下さい。
お互いに目の前の人の肩に両手をのせ、しっかりと視線を合わせて下さい。
そして、先程との違い、そんなものがあれば感じ取っておいて下さい。
(間)
はい、ストップして下さい。
こちらに意識を向けて下さい。

今簡単に、4つの体験をして頂きましたが、違いというものがあったでしょう。このへんが非常に大切なのです。
マルチンブーバーという哲学者は、人が人とかかわる時、そのかかわり方は、2通りのかかわり方があると言っています。

(ボードに下記を書くか、印刷した物を見てもらいながら読んでいくと良い。)

《 体験誘導メッセージ 》

こういう2通りのかかわり方です。

「我=汝」とは、相手の人を、ひとりの人格を持った存在としてかかわる私。私とあなた。
「我=それ」とは、相手の人を、モノや利用物としてかかわる、相手の人格を所有化してしまう私です。

今の4つの体験で言っていきますと、1番目の視線を合わせない体験は、あまり抵抗感もないし、リラックスした状態、疲労感も感じない。
これは「我=汝」でしょうか。「我=それ」でしょうか。
我・・・?(答えてもらう)  「我=それ」です。

2番目の視線を合わせる体験は、苦痛感、笑いが出たりしました。これは
我・・・?(答えてもらう)  「我=汝」です。

3番目に45度にかたむけた体験は、これは
我・・・?それですね。

4番目にお互いの両手に手をのせた体験は、これはどうでしょうか。
我・・・?汝です。

私達大人というのは、人と人のかかわりの中で、「我=それ」に慣れてしまっています。
皆さんは子供さんとのかかわりはどちらでしょうか?
「我=汝」人間と人間、相手の人格をしっかりと認める。充分に相手にストロークを与える。そのことを意識して、最初は慣れないかもしれませんが、慣れればやっていけます。

常に「私とあなた」というかかわり方をしていることは、現実には難しいことですが、必要な時には、子供と真正面に向かい合って対話をすることは、最大のストロークであり、お互いにイキイキしたかかわりを持つことができます。

私も話をする時、どなたかの目を見て話していきます。ですが、最初はなかなか目を見ることができませんでした。ただ、何回もやっていくと、訓練ですから、習慣ですからできるようになります。苦痛感も抵抗感もありません。逆にその方が、相手の反応もわかるし、ストロークももらえるし、相手の人に自分の気持ちを伝えることができるのです。
このことをしっかり感じ取って頂ければ、とても素晴らしいことだと思います。
是非実践してみて下さい。

まとめ

2つのゲームを通して、自分の人とのかかわり方を体験して頂きました。子供の目線と同じ高さで、愛情をもって叱ることの大切さがわかっていただけたのではないでしょうか?
次の第11回では『人生脚本/その6』では、人には「ストロークのやりとりのクセ」があるというお話です。

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