幼かった友だち関係が、少しずつ密になってきます。特定の友だちと仲良くなり、一緒に行動したいと強く思い始めます。ただ、この心の育ちは月齢差があります。一方の子どもがそう思っていても、もう一方の子どもはそう思っていなかったり…複雑ですね。

「○○ちゃんと遊んでいたら、△△ちゃんが怒ったの」「だって、ずっと二人で遊ぼうねって、言ったじゃない」そんなトラブルが起こります。特定の友だちと密に過ごしたい気持ちが、独占欲に代わりはじめます。月齢が離れているほどお互いの気持ちが理解できず、トラブルがこじれてくることも多いです。

保育士が仲立ちして、解決へ導きましょう。「ずっと一緒にいたい気持ちはわかるけど、他の友だちとも仲良くすることは大切なことなんだよ。他の友だちと仲良くしなかったら、運動会や発表会でみんな力を合わせられるかな？バラバラで上手くできない気がするけどどう思う？」独占欲を押し通すばかりでは、大人になって社会にうまく適応できません。人間関係を上手くつくれるように、きちんと伝えてあげたいですね。

今回はカメラ製作をしましょう。空き箱でお気に入りのカメラを作って、友だち同士の写真を撮っていきます。あらかじめ、箱に入るサイズにカットした画用紙に、何枚か友だちの絵を描いて入れておきましょう。お互い写真を撮りながら、箱から出てくる写真をプレゼント。

成長するにしたがって、友だち関係のトラブルが増えます。どうしてトラブルになってるのか、自分でも分からないから解決できずにとまどう子どもたち。それも成長！と喜びの気持ちで子どもたちと接していきたいですね。カメラを作ってコミュニケーションをとりながら、もう一度周囲に目を向けさせましょうね。