芋掘りの経験を生かして共同画を描いてみてはいかがでしょうか？
共同画においては、グループでの話し合いや譲り合い、リーダーシップなど特に年長児に経験してほしい活動です。

用意するものは模造紙、クレヨン、土の部分は絵の具でも良いと思います。
一枚の模造紙にみんなで描きますと話した時、どのような反応があるのでしょう。

すごい！楽しみ！
1人で描きたいな…
こんな大きな紙に何から描こう…

子ども達はそれぞれの思いがあることでしょう。

そこで、保育者は芋掘りの思い出を振り返ります。

土は平らだったかな…でこぼこしていたかな
みんな座って芋を掘り出したね
芋の他に何かの幼虫もいたっけ！
お芋は土の中で連なっていたね

などなど、子どもとの対話から芋掘りのイメージを思い起こし、クラスの子ども達がある程度同じようなイメージを持てるように導入をはじめます。

5.6人のグループを作り描きます。

土の中を描く為に誰か一人、天地を分ける線を引いてもらいます。

年長児の作品です。
座り込み芋を掘る様子をそれぞれの子どもが描いています。ずいぶん小さな自分を描く子もいますが個性があふれます。

力強く掘る様子が印象的です。
芋掘りにはビニール袋を持って行きました。このグループは持参したビニール袋まで描いています。一人が描くことでイメージが膨らみみんな描きはじめます。

芋の様子、ツルの様子、元気に描くことができました。１つ注目したいのは紙の中にたくさんのバツ…
これはどうしたことでしょう。
共同画において、周りとの協調や様子を見て相談しながら絵を足していくことはとても大切です。少しの自分勝手な行動を指摘されたある子が、悪かった…と思い自分の描いた絵にバツを重ねていきました。
周りの友達ははじめこそ呆然としていましたが、次第にもう大丈夫だから他を描いていこうよ、と声をかけこの作品ができあがったのです。

共同画において、大切なことをみんなが学びました。

1人で描くことも楽しいですが、みんなでダイナミックにのびのびと、協力しながら描いた作品はクラスの宝物になりますね！